2016
12.05

若者で健康志向が増加しているらしい

コラム

「健康のためにおカネを使うのは、ある程度年齢を重ねた人たちだ」
従来のマーケティングでは、それが常識とされていた。しかし、1997年から3年ごとに日本の消費者のトレンドを追いかけている野村総合研究所「生活者1万人アンケート調査」の直近の結果では、「健康のためにおカネをつかう」という若者が増えているという。
時系列の大規模アンケート調査をベースにまとめた『なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか?』を上梓した著者が、現代の若者が持つ心理と、求められるマーケティングの方向性を解説する。

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■伸びる健康消費、体に投資する若者が増えている
 「休日や早く帰ることができた日は走っていますよ。実は、皇居ランナーなんです。近くでロッカーやシャワーをレンタルすることができて便利ですよ」
 「一人暮らしなんですけど、自宅にホームジムという筋トレ器具が一式あります。買ったらやらざるをえないので、思い切って買いました」
 若者と話をしていると、このような話をよく聞く。学生の頃は部活やサークルで運動していた人でも、社会人になると運動する機会が減るものだ。そのため、自身の体型維持のために空いた時間をうまく活用して運動をしたり、意識的に健康的な食事を心掛けているという。
 若者の間で健康消費が伸びていることは定量データからも明らかになっている。私たち野村総合研究所が3年に1度実施している「生活者1万人アンケート調査」結果を分析してみると、積極的におカネを使いたい分野として、医療・健康関連費が大きく伸びていた。若者の趣味としても、「スポーツ・フィットネス」が伸び、利用している施設やサービスでは「スポーツジム」「マッサージ」「スパ」などが伸びている。体を鍛えたり、リフレッシュ・デトックスするなど、体に投資する傾向が強まっている。

 

若者が抱く将来不安が、体への投資につながっている
 若者が自身の体に投資をするようになった背景は何か。そのひとつは、将来に過度な期待を持てなくなった若者の価値観変化にある。
 今の若者は、物心ついたときからバブル崩壊後の経済停滞期の中で育っており、不景気しか知らない世代である。2000年代に大企業の業績は回復してきたが、国民に景気回復の実感は少なく、それどころかリーマンショック、東日本大震災などの影響を受け、日本経済と若者の雇用状況の悪化を経験してきた。
 労働力調査の非正規雇用率を見ても、2015年における学生を除いた15~24歳の非正規雇用率は男性25.3%、女性34.3%であり、全体として3割弱が非正規雇用で働いている。このような雇用不安定な状況に加え、将来の社会保障や年金問題も多々あり、バブル期のような上へ上へと上昇していくイメージを持てなくなっているのだろう。若者の価値観としては、チャレンジしてより良い生活を手に入れる志向よりも、今の自分の生活を大事にする、言わば「足場固め」志向が根付いている。
 不安定な世の中で将来も見通せない、頼れるのは自分だけ。若者には、以前から資格取得といった自分の「足場固め」のための自己投資意識が多く見られていた。その「足場固め」志向が体への投資にも向いていると思われる。
 従来、健康を重視するのはある程度歳を取ってからが一般的であったが、不安定な世の中で育った若者だからこそ、早いうちから健康の大切さに気づいているのかもしれない。

https://m.finance.yahoo.co.jp/news/detail/20161128-00145211-toyo-column

 

これは自分も感じてますね。健康を意識している人が増えました。

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