2013
08.05
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為替の乱高下がすごいが日経平均の夜間取引は落ち着いている。静かな夜の浜辺の波音を聴いているようだ

コラム, 投資分析

為替の変動が激しいな。こういうのはノーレバレッジで長期投資しているなら、安心してみていられるが、短期売買で投機的に一瞬の運をつかもうと個人でハイレバレッジをしていると5営業日以内に大変なことになる。

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先々週の市場が引けてからの夜間取引やシカゴ日経平均先物の値動きは何だったのだろうかと思うくらい、今週は場中の値動きだけで夜間の動きは完全に停止している。

2週間前と比較して、相場はとても落ち着いている。出来高も急減しており、このままお盆の夏休みになりそうである。

 

為替だけは変動が激しいがそれにあわせて、日経平均の上下も激しいというわけでもない。為替が円高になっている割にトヨタ自動車などは、ほとんど株価に変動がない。

旭硝子もついに減配

業績が厳しいガラス業界。自動車が好調でも欧州のガラス市場の悪化をもろに受けており、まったく底が見えない。いまも業界全体は世界的に悪化している。しかし、旭硝子は業績が厳しいながらも数年、高配当を出していた。

業績から見たら、信じられないほど高配当で4%以上の配当金を出していたのである。財務は体力がある状態とはいえ、毎年の収益は相当に厳しい。これだけの配当金を捻出するには毎年の利益だけでは不可能であり、財務を切り崩して配当の原資にするしかない状態であった。

こういう大手企業は、過去にもあった。パナソニックも無配になる前は、何とか配当金を出していた。赤字決算でもである。しかし、いつかは限界が来たのである。

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いまこの様に業績が悪く、高配当な銘柄は多い、武田薬品は高配当であるが、高収益である糖尿病の薬の特許が切れ、ジェネリックに奪われてしまった。その分、過去の貯金を切り崩し、癌治療のベンチャーをかなり割高に買収しているが、特許切れを全く補えていない。製薬業界は世界的に特許切れに悩まされている。これはファイザーでも同じである。

資生堂も中国市場が悪化し、業績は悪い。だが、高配当である。この配当金を維持できるかは全く分からない。多分減配するだろう。いまの旭硝子と同じ状況にある。この高配当を維持できる業績ではない。

 

無借金経営でROEなど株主資本利益率もかなり高く、日本株のバフェット銘柄とまでいわれたキヤノン株であるが、いま欧州と中国の業績悪化をもろに受けて苦戦している。

財務の体力はまだまだあるし、赤字ではない。配当金は高いが配当性向を見ると相当苦しいお家事情が見えてくる。キヤノンも武田薬品も同じ状況である。

 

キヤノンが駄目なのは最近知った?

個人投資家はキヤノンが駄目な状況にあるのは、最近ようやく理解してきただろう。だが、株価はアベノミクスで上昇している相場でも、あまり力強く上昇しなかった。つまり、アナリストなどは、キヤノンの業績悪化を年末から既にある程度情報を把握していたのである。だから株を押し上げるようなこともなかった。素晴らしい情報収集力である。この情報収集力に対抗して、月額4300円の日経新聞と無料のロイターニュース、ブルームバーグ、ヤフーファイナンスで戦おうとするわけだから、無理がある。

外資系ヘッジファンドがインサイダー情報を握っていないとはとてもいえない状況なのである。市場はまったく公正ではない。

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