2013
02.02
トヨタ紡織株価

トヨタ紡織14時に好決算を発表後、ナイアガラの滝のように大暴落(コンセンサス下回る)

投資分析

トヨタ紡織は、2013年2月1日の14時に第3四半期決算を発表した。速報ニュースのタイトルは、「トヨタ紡織、今期経常を一転25%増益に上方修正」である。

連結経常利益は前年同期比2.8倍の257億円に急拡大した。
併せて、通期の同利益を従来予想の230億円から、290億円(前期は232億円)に26.1%上方修正し、一転して24.9%増益見通しとなった。

トヨタ紡織の企業サイトにあるIR情報を見ても、この決算で発表した純利益は先年度の300%の増収になる。そして、今後の為替レートも81円と低く見積もっている。(現在、為替は93円に届きそうなくらい円安である)

しかし、株価は14時から、大暴落をした。トヨタ自動車本体の株価は好調で4%以上の上昇をしており、トヨタ御三家といわれる部品会社も4%の上昇。さらには愛三工業などの関連会社は、8%以上の上昇をしている中である。

トヨタ紡織の始値から、決算発表までの値動きは円安とトヨタの好調を追うように4%のプラスで上昇していた。なので、本日の決算発表のトヨタ紡織は、場中で10%近い暴落をしてしまったのである。

いかに逆指示値を入れておく必要があるのかを思い知らされる状況である。

トヨタ紡織の決算発表後、株価の動き

トヨタ紡織株価
トヨタ紡織株価かなり良い好決算を発表したのに暴落である。それもトヨタ系の最有力企業である。暴落の原因は、「トヨタ紡織-後場急落 業績予想上方修正もコンセンサス下回る」ということである。どれだけ期待していたのかということだか、別に莫大な上方修正を期待していただけではない。ほんのわずかにアナリスト複数名に期待されていた決算数値を下回っただけである。

 

これだけでも大暴落する。決算は短期売買では非常に怖い時である。逆に好決算でアナリスト予想を上回っていれば上がるときもあれば、材料出尽くしで下がるときもある。さらに赤字決算で、数千億円と、とんでもない数値を出すような企業でも少し改善しているなどと、訳の分からないような後付けのような理論で株価は、8%や10%も急騰する。

決算発表狙いの短期売買は絶対にするな

こういったことを目にして、決算発表スケジュールを確認し、決算にあわせて売買する人もいるが、この行為は特別に危険である。

まず、会社の事前予測の決算好調なんて当てにならない。ましてや、会社四季報の財務状況や決算予測、好調なコメントなども、まったく役に立たない。ゴミ情報である。すべては、ロイターやブルームバーグなどの月額数百万するようなアナリストやトレーダー専門の情報端末に配信されるアナリスト8名くらいの予想平均値を上回るか、下回るかが重要である。

こんな機関投資家やヘッジファンドが利用する情報が個人投資家まで流れてくることは絶対にない。後出しジャンケンで暴落後、ヤフーファイナンスの月額2000円の有料ニュースで発表されるのがほとんどである。

 

株式投資がゼロサムゲームで誰かの利益が誰かの損になっていることをよく表している。外資系ヘッジファンドは常に儲けている。逆に個人投資家の多くは常に損をしているのである。合法的に金を巻き上げられる場所が株式市場であったり、商品先物市場である。

 

個人投資家がこんなところでお金を増やそうと思ってはいけない。まさか、株式については知識は差ほどないのに、退職金が出たので引退後暇なので株式投資を始めて、ついついパソコンの画面でデイトレーダーみたいな事をしていないだろうか。その参考する売買手法は、1500円くらいの本であったりしないだろうか。これは危険な行為である。すぐに辞めて、貯金にしておいた方が利子は付かないが減らないないので、その方がいい。

 

これから先、仕事をしていないので収入が増えず、退職金を切り崩して生活するため、無くなる恐怖から、株式投資で増やそうと思う人も多い。証券会社や投資信託なども広告費を使ってセミナーをやったり、本を出したり、雑誌の特集をしている。これらの情報から、株を買わなくちゃと思わせるのはとんでもない行為である。株や先物、FXなんて個人がやるべきではない。

仕手株相場の値動き

丸善株価
丸善株価
丸善CHIホールディングス(株)は、株価の動きは完全に仕手株の動きである。

13時から急落し、15%近く、この日だけで暴落した。特に材料は何もない。何か発表されたニュースは何もないのである。これと、トヨタ紡織の決算発表の日中チャートを見ると、似たような値動きであることが分かる。

個別株など、仕手株のように外資の莫大な金額で日本株などいくらでも仕手株相場に出来ることの証明である。

個人投資家が、プロよりも少ない情報で銘柄選択をしたり、売買のタイミングを計るというのは、無謀すぎる挑戦である。20年前のオンボロ軽自動車の中古を自分でカスタマイズし、F1やラリーカーのプロ選手付きに自分が勝てると思うだろうか。無理である。

何故、株式投資では無理だと感じないのだろうか。何故出来ると思えてしまうのだろうか。

ここが問題である。

どうせ、個人投資家の銘柄選択の材料は、3ヶ月に1回発売される2千円の会社四季報程度である。この内容で選別し、コメントを参考に銘柄を選ぶ。銘柄をかなり複数選択し、投資をすればリスクは分散され、市場平均に近づく運用になっていく。個別銘柄の1社に集中して、全額投資するなど、馬鹿な行為である。いつかは失敗する。

「パナソニックがリーマンショックで1500円まで暴落したから、いまこそ買いである。」、ソニーは買いだ。シャープは底値だ。こんな感じで投資した人は、アベノミクスで上昇したこの相場でもリーマンショック後の大暴落後に投資したにも関わらず、損失の半分も回復していない状態である。

個別銘柄ではなく、財閥系でも化学、鉄鋼、海運などにリーマンショック後の安値に投資をしても常に下落が5年も続き、莫大な損をしている。

これは現物株ならば、損が半分も回復していないと言う状況で済んでいるが、信用取引をしていたならば、既にスッカラカンに数年で退職金が消えた人もいるだろうし、若い人の無謀な投機は、信用取引で株を買い、それを担保に株をさらに買う人もいるし、さらには最初の現金すら消費者金融やクレジットカードのキャッシングで膨らましている人すらいる。実際にそういう人を見てきた。

若い人の投機行為は、本当に熱が入って行くところまでやってしまう人は、多い。本当に危険である。

日本株はデフレと連動し、20年間株価は下落している

日経平均20年日経平均株価の20年チャートである。バブル崩壊からずっとを掲載している。

何処で買っても長期投資をしていれば、大きな損をしている状況である。株なんて長期がいいとか、短期でデイトレなんて馬鹿な話なのである。定年退職したら、貯金して、節約して、安定した老後の楽しみなどをしている程度の方が絶対にいい。賭に出ては絶対に駄目だ。

日本のデフレは、構造的に問題を抱えている。紙幣を刷ってインフレにすれば改善するというものではない。それ以前に日銀は相当量の紙幣を市場に供給している。

本当のデフレ脱却は、賃金の下落が上昇にするときである。しかし、アベノミクスと言われている現在でも、平均賃金は低下し続けている。春闘では、ベアゼロ回答は、もう毎年のこととなっているが、定昇すら停止している企業が増えてきたのである。賃金は下げるが、その分、雇用を維持しているというのが企業の言い分である。こんな状況では、デフレからインフレになることは絶対にない。

紙幣を増発して、無理矢理インフレにするのは第1次産品の食品材料や石油など、個人消費に直結するものがインフレ化し、賃金は低下、増税による生活が相当に苦しくなるだけである。

 

 

 

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