2013
03.07
1

日経平均連日の上昇の中、個人投資家のいまを探る

コラム, 会社四季報, 投資分析, 長期投資

毎日、日経新聞を読んでいると、さすがに日銀法改正やら、インフレターゲット2%を2年で達成することを目標とするとか、土地バブル、貯金から投資へなどなど、デフレからインフレになるような記事であふれている。

それも読んでいくと、さもいま株を買わなければ必ず儲かるのに乗り遅れると言ったような誘導するような記事の内容なのである。日経新聞はアベノミクスから加熱し、株式新聞になっている。株のことしか書いていない。経済情報通や過去に株をやっていた人などは毎日、日経新聞を読んでいたら、さすがに洗脳される。

自分も毎日読んでいると、買わないと駄目。昨日よりも明日はもっと株が上がるかもしれない。現に日経平均は2月上旬に11500円まででもみ合っていたがもう12000円を突破するのは当然のように思える状況である。

個人投資家いぐる

2ちゃんねるでも話題で一般人なのにたまに顔を隠してニコニコ動画で放送もするいぐるという人物に注目が集まっている。この人は、45歳くらい独身で実家に住んでいる。公務員で貯金を1500万円貯めていたものを4年前から株式投資に全力で投資している。運用成績はご覧の通りとなっている。

 
  • 2008年10月 株取り引き開始

  • 2008年収支 ほぼ±0

  • 2009年収支 -612万円

  • 2010年収支 +717万円

  • 2011年収支 +2732万円

  • 2012年収支 -4464万円

 

この人が人気が出たのはSBI証券の売買保有状況と金額を画像化し、まるまるブログに公開しているからだろう。現在の保有銘柄はこのようになっている。

 

いぐる氏の2013年3月6日のポジション

1
2010年までは儲けたり、損したりを繰り返していた。日経平均の動きとほぼ連動している。それが2011年に大幅に資金が増えている。これは原発事故で下落する東京電力株を信用取引の2階建てでハイレバレッジ化し、下落から大底まで思いっきり、空売りをしていたためである。このときの利益がものすごく大きい。

もっと儲けようから、予定外の損を取り戻そうとさらに高リスクを選択

その後、2012年には、いままで儲けた以上に4500万円くらいの損失を出している。もっと儲けようといろいろな銘柄を短期売買をしていた。この人はスマートフォンでトイレに逃げ込み売買注文を出している。仕事もそんなに忙しくはないが頻繁に株価をチェックしている。テレビ東京の株番組も毎日、チェックしているようである。

 

東京電力の空売りからさらに儲けようと、仕手株の売買に乗り出したのである。仕手本尊が推奨する新日本理化が700円くらいであったときにあまりにも買われすぎているということで空売りを始めたのである。

新日本理化は、加藤あきら銘柄である。泰山や般若の会で有名な仕手筋である。ここだホームページで大本命として推奨していた銘柄である。株価は100円からあっという間に700円まで上昇し、少しもみ合っていた。ここにいぐる氏は信用取引でレバレッジを効かせ空売りを入れたのである。

しかし、新日本理化の株価はさらに短期間で大幅に上昇し、1400円くらいとさらに2倍上昇した。

 

新日本理化の株価

2
この大幅な損を、さらに仕手化しているアイフルなどを信用売りしたりで損を短期間で回収しようと、またまたリスクの高い銘柄を短期売買したのである。

 

アイフルの株価

3みるみるうちに資金は減り、親から追加の資金まで借りて、さらに取り返そうと売買をした。

しかし、幸運には恵まれず、今年は450万円まで資金を減らしていた。このブログを自分は、この買えば儲かるという相場にどっぷりとはまっているいぐる氏の売買に注目してきた。たぶん、早々に資金は300万円台まで下落するだろうと思っていたからである。

 

それが日経平均が12000円になろうと言うときに訪れた。今年に入り、気が弱り、トヨタ、ホンダ、三井住友フィナンシャルなど、時価総額上位の株を買いで保有したり、任天堂が売られすぎていると買っていた。

でも、資金は減ったり増えたりが10%以上もあり、大きく動いているが横ばいであった。そしてコツコツと稼いだりしていたが、本日、ドカーンと大きくやられた。

 

<口座残高> 373万円(前回との比較 -58万円)

 

スマートフォンで売買できる分、ほんの一瞬の気の緩みや気持ちが大きくなったときにあっという間に食われてしまう。

株というのは本当に怖いものである。総資金が少ない貧乏人は少なくやられる。お金を持っている資産家は大きく投資するので大きく損する。儲けるときはコツコツと数年かけて資金を徐々に増やすが損をするときはドカンと一瞬で吹き飛ぶ。

こんな状態を40歳以上までコツコツと貯金してきた資金を吹き飛ばすこととなったら、どう思うだろうか。

 

20代前半ならば、また貯金していこうと思えるだろう。50歳ならもうサラリーマンで貯金を殖やすことは想像できない。なけなしの金を損するのである。もう絶望しかない。しかし、お金は帰ってこない。貯金から投資へというがとんだ大間違いである。株を投資と言うがこのような状況を見ていると競馬で儲けて家を建てるといっている状況と何も変わらない。

今年、儲けていても2年後には儲けたどころか、投資した資金さえ減らすような状況になることはたやすい。

 

今の時代、株というと資産運用で安全によく考えて長期でやれば問題ないと言ったイメージがあったがバブル期までは株式投資というと仕手狙いや低位株など、投機的な本ばかりであった。しかし、これこそ株式投資の実態だと思う。その多くはギャンブルなのである。

投資というのはレバレッジをしないで、世界中の株式市場が低迷しているときにインデックスファンドを集中的に買うときだろうが、これでもギャンブルではないので大して儲かりはしない。つまり、ギャンブルしなければ大儲けは無理なのである。

 

サラリーマンがリスクを減らして投資するなら、節約したり正社員でコツコツ貯金していた方が長期的には絶対にいい。

現に住宅ローンの金利(火災保険、固定資産税含む)の借金の利回りよりも35年間、株式で稼げるのかと言うことである。9割の個人投資家は絶対に無理である。それ以上に損をする。ならば、収益と支出のウェイトが大きい住宅ローン部分を一括返済するなど、住居費が掛からない生活にした方がサラリーマンは絶対に良いのである。

こちらの方が総合的に長期で良い利回りが得られる。

 

こんなに日経平均が横ばいなのに毎日、仕手株がドッカン、ドッカンと上昇したり、下落をしている。個人投資家の資金は横ばいではなく、大幅に減るときがある。そして、心身疲弊し何もいいことはない。本業のサラリーマン業にも間違いなく株の影響でメンタル悪化し、いい仕事は出来ないはずだ。

 

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。