2018
05.05

ロボット–それは人類の敵か、味方か――日本復活のカギを握る、ロボティクスのすべての書評・読書感想

コラム

ロボット–それは人類の敵か、味方か――日本復活のカギを握る、ロボティクスのすべて を読みました。その感想です。

仕事の関係もあり、AIとかの本は図書館で借りて最新の情報を何冊も読んでいます。図書館でこういった本を無料だからと見ているから、自分の中で様々な知識が古くならず、仕事に使えているのだと思う日が増えています。何もせずにいる人は、歳を取ると昔の考えでバージョンアップせずにいるため、仕事に使うにも古臭くなってきます。なので定期的に中年になろうがこういった本を複数読んで学習していくことは大切です。

 

さて本題の『ロボット–それは人類の敵か、味方か――日本復活のカギを握る、ロボティクスのすべて』の感想ですが著者は日本ロボット学会理事の方です。和歌山大学システム工学部教授です。自分よりも5歳以上年上ですが45歳前に教授です。すごいですね。ギリギリ就職氷河期ではない世代ですが自分と同年齢が家庭を持ったり、社会的地位を築いている人もいます。

一方で自分たちが子供のときに見ていたおじさんという、お腹がボテッと布袋さんのように出ている中年太りも昔ながらのゲームセンターなどに行くと大量にいたりします。かなりの運動不足だと思いますが仕事は運送業のドライバーで平日は殆ど車のハンドルとアクセス、ブレーキで1日中車の中にいるような人が多いです。

そういった格差を感じつつも今回の書評を行ってみましょう。

AIといえば、最強のAI活用術で実践フェーズに突入した事例を複数見てきました。今回読んだ『ロボット–それは人類の敵か、味方か――日本復活のカギを握る、ロボティクスのすべて』はそういったAIの活用例とは内容が違います。

日本は2度のオイルショックを経験し、自動車工場を見ると腕型のロボットが大量に仕事をしており、そこに人間がいないことを著者はロボットと日本人はいまのAIブームよりもかなり前から進んでいることを前提に本書を書いています。

ホンダの株主になっていたとき、工場見学の抽選に当たり、狭山工場を見に行ったことがあります。ロボットが物を運んだり、組み立てをしていました。人間も仕事をしている部分はありますがそういうところは期間工と言われる人を多く使用しています。ロボットがかなりの工程を作業していることをその目で見ました。工場見学なので少しの範囲しか見せてもらっていないと思いますが衝撃を受けました。

 

いま機械というハード面で見ると、日本は油圧式など調整が必要な機械の生産と管理に優れています。米国ではAIの頭脳と言われるディープラーニングやビッグデータなどを主力としています。機械学習はどんどんオープンソース化つまり、ATI化することで価格が安くなっており、誰でもある程度は利用できる状態です。スマートフォンやパソコンだけならばディープラーニングだけで十分ですが二足歩行や4足歩行のロボットを作るとなると日本が20年以上培ってきたハード面のロボットが強力であるということを著者は述べています。その一方で中国がすごい勢いで世界を追い上げていることも見逃せません。

 

産業用ロボットの進化は特化した部分で開発が進みました。いま人形ロボットがブームです。ソニーは犬型ロボットでアイボを作りましたがかなり時代を先行していたといえます。今の時代ならもっとアイボも活躍できるような要素がたくさんあります。バッテリー技術、小型モーター技術、インターネツトを利用したディープラーニングやビッグデータ活用など様々な外部環境がそろっています。いまAIはこの流れと流れてくる投資資金を活用し、もっと進化すると思います。

 

産業用ロボットで優れている日本ですが東日本大震災のときに発生した原発事故に対応できる機械を用意することが出来ませんでした。原発事故は起きないという先入観で物事は考えられており、予算は削られ、実践的な機械を作るという考えが育成されませんでした。一方でアメリカなどでは軍用研究が行われており、壊れにくい実践に向いた機械が開発されていました。日本では実践で使える機械を作るという考えが原発事故からスタートした状態です。

医療用の日本ではロボットの導入が海外よりも容易です。産業用ロボットを医療現場に導入するのも介護で実際に利用されているケースがあります。人の筋肉の補助をするロボットアームです。海外では医療用機器の場合、様々なハードルがありますが日本では介護用として産業用ロボットをそのまま使用できるメリットがありました。このため、この分野の進歩が他国よりも進んでいます。

 

そう言えばつくば万博というのが1885年にありました。自分たちの親世代がつくば万博に行って、お土産を買ってきてくれたことを覚えています。

その時代と比較するとスマホなど様々な電子機器が進化し、安価で毎日利用できるようになりました。単純にノートパソコンですら、昔はもっと高価でした。

 

人形ロボットというのは大変です。お掃除ロボットのような特化した機能ではなく、常に人間と比較されてしまうからです。

人間だと軽く物を掴んだり、強く握ったりを経験し学習します。これをロボットが出来るようになるのは最近でした。そういった人間と比較されるとロボットはまだまだ出来ないということが多いという扱いをされてしまうのが人型ロボットです。

 

著者は人間の仕事をロボットが奪うのではないかという昨今のニュースや新聞の記事に対し、そんなことはないと断言しています。そこまで機械は一気に進化しないと言っています。私もそう思います。

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