2014
03.10

「僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか」の本を読んでみて先進国の若者雇用は悪いことが分かる

コラム

いま久々にビジネス書を読んでいる。もちろん自腹で買ったのではなく、図書館で新刊を借りて読んでいる。

久々に読んでいて、参考になる本である。

今読んでいる本のタイトルは、

僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 

という本である。戦後の高度経済成長で世界的に先進国では親世代は仕事を持ち、家を買い、子供を育てて隠居生活をすることが出来た。アメリカンドリームという渡米をして、大成功した人もいれば、そうでなくても遠いロシア、ソ連から亡命し、アメリカで職を得て、サラリーマンとして自宅を買い、休日は出かけ、プール付きの家を持ったり、子供に教育をすることも出来たのである。


それが世界的に今、先進国ではこの親世代の当たり前のことが全然、出来ていないということがよく分かる本なのである。これを本書では若者労働者であり、現在の40歳以下の労働者を意味する。丁度、日本では就職氷河期世代である。これを本書ではY世代と読んでいる。

僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか
リヴァ・ フロイモビッチ,山田 美明

阪急コミュニケーションズ
売り上げランキング : 7486

Amazonで詳しく見る

この本を見ると不況だの好況だと言っても若者雇用は世界的に厳しいことが分かる。戦後は米国でも製造業が中心であり、アメリカンドリームを実現できた。その製造業の雇用はグローバル化し、その雇用はいま海外に流れ、安い人件費に置き換わってしまっている。

これは日本でも言えることである。日本も就職については世界経済がグローバル化することで低賃金、雇用の不安定につながっている。これは今後、回復することはない。

 

前々から私が言っているように世界はグローバル化することで人々は不幸になるのである。そして、資本主義は一部の層に富が集中するのである。こういうのは偉い経済学者が既に言っていることである。

 

社会主義こそ悪であるという意見があるが、資本主義も欠陥だらけである。富が世代にまたがって継続するし、その富が集中すれば拡大するしか無い。これは戦争などなく平和が続けば続くほど、一部に集中する。企業は拡大し、昏倒もない平和の世の中では巨大化する企業は昔の財閥そのものである。

そして、金融危機など資本主義は定期的に破滅するまで市場が混乱する状況になり、中央銀行が調整するしか方法はない。

 

アメリカは中央銀行がお金をジャブジャブ配り、ゾンビ企業のように潰れて当然の企業が生かされており、これは最悪である。とジム・ロジャーズは言っているがならばFRBほど紙幣を世の中にばらまかなかった欧州中央銀行は正しいことをしたといえるだろうか?

 

欧州経済は、未だに回復していない。アメリカや日本の失業率よりもはるかに悪い。ギリシャの若者は既に人生の大半を国の破綻を救済されたという状況で歳出削減と増税に苦しまされるし、雇用もない。

スペインは若者の5人に1人しか就職できないし、就職した人口の4割は非正規であり、日雇いアルバイトのような生活をしている。

僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 各国「若者の絶望」の現場を歩く 僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 各国「若者の絶望」の現場を歩く
リヴァ・フロイモビッチ,山田美明

阪急コミュニケーションズ
売り上げランキング : 69159

Amazonで詳しく見る

国すら捨てて、ドイツなどの製造国へ出稼ぎに行く労働者も少なくない。しかし、EUになることで年金など社会保障の受け取りなど、困難が多々ある。既にポルトガルやスペインでは若者が親戚に仕事を求めることすら困難な状況になっている。本当に若者にはスタートから仕事が無い。

これはすべて米国の金融危機によるものであり、欧州中央銀行が量的緩和を縮小し、市場にお金の血液が循環しないようにしたためである。欧州の銀行は自己資本を高めるため、若者には住宅ローンすら貸さないのである。

 

いまこれらの若者は大学へ行くのも借金をしており、この返済すら出来ない状況になっている。日本でも奨学金が返済できないなど問題になっているが、この問題は既に先進国共通の問題になっていると言える。

 

この本を見て、アメリカの若者も既に良くない。欧州なんてもっと酷いし、韓国なんて最悪の雇用状況だ。

これと比較すると日本の就職状況など、まだまだ生ぬるい。全然、仕事を選ばなければ雇用を得られるし、衣食住も最低限ギリギリとは行かず、ある程度は選択できるほどユトリはある。

 

世界的な雇用状況、特に先進国の状況を知るにはこの本はよい材料である。すべてはグローバル化がもたらした不幸であるといえる。

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。