2013
02.22

バフェットのハインツ買収はレバレッジドバイアウト

ウォーレン・バフェット, 投資分析

ウォーレンバフェットの投資法という本は日本でもたくさん売れているが、これはバフェットがマスコミ用に言っているだけで、こんな投資方法で彼はやっていない。騙されちゃダメだ。最近の買収はケチャップのハインツを買収したが、これが日本で売られているバフェット本の銘柄選択方法に似ているだろうか。全く似ていない。

レバレッジドバイアウト

今回の買収は、レバレッジドバイアウトで買収している。この為、歴史あるハインツの財務状況はバフェットが買収したことでボロボロになった。ボロ株と言われるぐらい財務は酷い。

バフェット氏は買収を実施する上で141億ドルの借り入れを行った。この結果ハインツ は、40年間維持してきた投資適格級の格付け をすべて失う恐れがある。フィッチは15日、ハインツをジャンク級(投機的水準)に格下げした。
また米格付け会社ムーディーズの資本市場調査グループによると、ハインツのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は投資適格級を下回る「Ba1」格付けを示唆する水準。これはムーディーズ・インベスターズ・サービスが現在付与している「Baa2」の2段階下、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による「BBB+」の3段階下だ。

レバレッジドバイアウトは、買収先のハインツ名義でバフェットが買収するための資金を借り入れることで行われる。どうせ買収すれば自分のものになるのだからと、買収前に相手の財務の借り入れで買収する方法である。これはハイテクバブル時代に大人気のあった投資方法で、上手く買収し、会社を転売して大儲けというのが流行ったのである。

買収する人は、お金がなくても買収が出来ると言うものである。古いものではグレアム時代から既に存在している。

これがバフェット流投資方法だろうか。少なくとも日本で販売されているバフェット本には一切書かれていない方法である。

個人投資家はバフェットを真似してはいけない

個人投資家は、バフェット本を買って、書かれている投資方法を真似してはいけない。こんな方法やっていない。バフェットは過去、バリュー投資家であったがバリュー投資で儲かったのは1965年くらい迄である。バリュー投資の祖であるベンジャミン・グレアムも自分が証券分析を執筆した1932年頃は大変意味のあるものであったが晩年は、インデックスファンドなど市場平均への投資の方がいい。バリュー投資は既に効果がなくなったと言っている。

 

vter1970年、1980年に機関投資家が増えすぎた。そのため市場は機関投資家と機関投資家の損と利益の奪い合いの場所になってしまった。個人投資家は市場平均を追いかける方が良くなった。

現代ではもっと酷い状況だ。機関投資家はヘッジファンドになり、中央銀行の量的緩和が凄すぎて貧乏人にはお金は回ってこないが、ジョージソロスなどのヘッジファンドは金余り状態と言われている。そこがさらに多額の借り入れを入れてレバレッジを行う。

クオンツなどと言われる投資もこの方法だ。無借金でもでかすぎるヘッジファンドがさらに巨大化し、市場を動いている。個人投資家の出る隙はない。

そしてバフェットが結構前に言っていたのが、今後の株式市場はインフレのマイナスを除外して、ドルベースで年率4%程度の利益にしかならないだろうと言っている。そのため、バフェットのポートフォリオは債券、現金が50%以上ある。

 

実際、株式長期投資を言っているのは、1990年代の爆発的な米国株の上昇があってのことである。その後、2000年から、今日までの米国株への長期投資は年率4%程度だろう。

こんな話は20年前に債券王といわれるピムコのビルグロースが既に書いている。株なんて今後長期投資をしてもそんなに儲かるものではない。

米国でこれだから、デフレの日本で長期投資したら、酷いものだろう。投資して稼ぐなら、正社員で仕事をして節約をしていた方が大抵の個人投資家と言われる人には最終的には株への投資を後悔することとなるだろう。

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