2013
02.09
バフェットポートフォリオ

ウォーレン・バフェットは引退準備。ダウ30種平均に近づく投資を準備。

ウォーレン・バフェット, デフレ, 長期投資

著名投資家のウォーレンバフェットの投資本は日本でもたくさん売られている。2000年頃から少しずつ出版されるようになり、いまでは似たような書籍が多数出ている。これをまねしてバフェット銘柄と銘柄選択して投資する個人投資家も増えた。

しかし、2000年からのバフェットの投資は、資産のほとんどが株式ではなく、債券で運用されている。そして、運用パフォーマンスも市場平均とほぼ同等か、若干悪い年度すらある。これは運用する資産規模からして難しくなっているのだろうと、言われているが決して、それだけが理由ではないと思う。

2011年のバフェットの投資状況

2011年のバフェットのポートフォリオである。投資資産の50%以上は安全な債券に投資されている。しかも投資書籍では、バイアンドホールドで保有する銘柄は永久に保有すると言っているが、結構、10年くらいで売り抜けているのがほとんどである。過去、1980年頃までは新聞社の株式を大量に保有していたが、現在ではメディアが廃れているため、保有数は非常に少ない。

バフェットポートフォリオ
また、海外への投資を行っているが大成功したのは、中国がバブル化する前に投資をしたペトロチャイナだろう。これは大暴落前に全て売り抜けて大儲けしたはずだ。しかし、韓国の世界的大手の鉄鋼メーカーポスコ、中国の世界的に有名な自動車用バッテリーメーカーBYDの投資は失敗している。保有しているが儲かっていない。

 

また、2000年頃から、航空産業に複数投資しているが、これも大失敗している。サブプライムローン危機の中、ゴールドマンサックスやGE(ゼネラルエレクトリック)への優先株での投資は、バフェットのネームバリューを欲しさに莫大な利回りで投資が成功している。この2件の大型投資は莫大に儲かっている。

 

また、リーマンショック時にウェルズファーゴの株式を買い増ししている点も注目だ。これも相当に増えている。

2010年頃から大型買収

だが、2010年頃から、投資する企業が変化してくる。大型化と公共事業への投資が増えてくるのである。北米国を横断する大型鉄道のバーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道を丸ごと買収している。

 

そして、2011年にはハイテク株へ投資をしないとずっと言っていたがIBMへ、過去2番目の大型投資となるくらいの資産で投資をしている。

これは何故か?

バフェット引退準備

ウォーレンバフェットは完全に引退準備に入ったと私は思う。2000年に入ってから、バフェットの投資パフォーマンスは、ハイテク銘柄を除外していたため、市場平均よりも若干、劣ることが多かった。これを補うためにIBMへの大型投資を実施したのだろう。

 

この他にも保有銘柄を見てみると分かる。金融のウェルズファーゴ、バンクオブアメリカなどは米国金融の超大手だ。それにアメリカンエキスプレスは世界的なクレジットカード企業である。食品では、クラフトフーズ、コカ・コーラなど食品大手に投資をしている。日用品はP&Gである。

 

この他にも細かい投資で医療分野にも投資をしている。つまり、ダウ30種平均の銘柄を買っているのである。つまり、今後の運用は市場平均に勝つのではなく、大きく負けないよう米国の緩やかなインフレに賭けているのである。

 

ダウ平均の20年間のパフォーマンス

サブプライムショックも早期に回復し、史上最高値更新である。

 ダウ平均20年間
効率的市場論で運用をしているのである。バフェットもずっと10年前から、個人投資家にアドバイスをしている。多くの人はインデックスファンドへの投資がもっとも良いという点を。バフェットも引退後は市場平均で運用することとなるのである。

バフェット書籍を読んで投資は時代遅れ

日本株でバフェット銘柄を探すというのは過去たくさんある。パンローリングのセミナーでウォーレンバフェットを解説したときの鈴木という宣伝アナリスト、バリュー投資の強化書というのを書いたセミナーをしている角山智という両名は、バフェット銘柄で割安株を選定するとき当時、リーマンショック前で6500円くらいであったキヤノンの株をバフェット銘柄として推奨していた。いまは安倍政権のアベノミクスで相場が急騰している中、3300円で株価は低迷している。

いまのキヤノンはかなりの駄目株として評価されている。なんという時代の変化だろう。

 

日本株の20年間のパフォーマンス

 日経平均20年
それにバフェットは日本には1度も投資をしていない。散々、日本企業も買収や投資の対象で調査はしているとは言っていたが1度も実行していない。理由は簡単だ。デフレだからである。先進国で長期デフレに苦しんでいる国は日本だけである。ここに長期投資をしてもデフレであれば、長期的に日経平均株価が高くなることは決してない。したがって、個人投資家も長期投資でインデックスファンドに投資することも間違っている

 

日本のデフレは、平均賃金に完全に連動している。平均で毎年2%くらい賃金が上昇していくようにならなければ、日本のデフレは絶対に終わらない。アベノミクスと日銀がインフレ目標2%と騒いでいるが、未だに長期国債の利回りは低いままだ。インフレになるならば、長期国債の利回りが上昇する。上昇したら、1100兆円も借金があるため、毎年の借金の利子だけでも10兆円掛かる。国の年間予算は60兆円くらいなので、利子の支払いだけで相当のものとなる。国民負担は必至だ。これからは、財務省と安倍政権との戦いになるだろう。多分、財務省が勝つと思われる。

 

バフェットが成功していたのはバリュー投資では、1965年頃までである。それまでは証券分析など、バリュー投資が有効に作用していた。現在では、バリュー投資と言うのはボロ株や低位株への投資と日本人は思っている。

 

その後、バフェットが成功したのが1988年から1999年頃の急激なダウ平均の上昇である。この期間のコカコーラへの投資は大成功した。その後、バフェットは投資のほとんどを債券で運用するようになった。そして、現在ではダウ30種平均に近い銘柄で構成している。さらに投資資金の半分以上は債券である

日本人がバフェット、バフェットと個別株分析をするのは時代遅れだし、日本株への長期投資も間違っている。

日本の政府は日本株を上げる気はない

日本は株はもう駄目だ。証券優遇税制がなくなり、復興増税で21%くらい税金が取られる。イギリスのISA優遇税制は長期投資で個人投資家が無税になる制度であるが日本ではたった5年間、1年間100万円までである。こんなのでは何もならない。

 

また、米国のように退職金を運用し、無税や税金が優遇される401Kのようなことも全くない。海外では証券の税金が高いと言うがこれは短期売買の場合である。日本は優遇制度が全くなく、税金はかなり高い。長期投資しても短期売買しても同じように税金が高い。こんな税金でデフレの日本株に投資するなんて馬鹿な行為である。最初から負ける勝負に資金をつぎ込むようなものである。

 

また、日本株は米国と比較しても配当金が低い。株主を軽視している。長期投資も配当面で何も有利ではない。

 

さらには政府は株式投資は金持ち優遇と言うことで悪という認識が強すぎる。年金や保険の運用が株で運用されているので、日本株が上昇すればメリットは大きいと思われるが、ことごとくひねり潰すような事をしている。

 

多くの個人投資家は、株で損してばかりである。損している株を損失確定せず、長期保有することを投資家と言うことはおかしな話だ。とにかく日本株への長期投資は絶対に行ってはいけない。大手証券、保険会社、銀行はすべて日本株を処分してどんどん売っている。短期的に急激に買い上げたり、するのは海外のヘッジファンドである。

 

株価を先物誘導で急激に上昇させ、個人投資家を集め、投資ニュースで買いを煽る。散々出来高を高め、株価を上昇させオプションなどで売りの準備をして個人をはめて大幅にこれでもかと異常に先物誘導で売り崩す。買って儲けて、売って儲ける。

 

これは仕手株のやり方である。日本株は外資ヘッジファンドの仕手株相場になってる。株式投資はゼロサムゲームである。誰かの利益は誰かの損なのである。

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